「（ミスドは）店舗の改築や移転がうまくできていませんでした。４年後の２１年までに１０００店舗のリニューアルを行う予定です。それと合わせてメニューの多様化も行います。アイスクリームもそのひとつ。ドーナツ需要が落ちる夏場にアイスの販売で補うという効果も想定しています」（ミスド広報担当者）

ミスドが目を付けるのも当然で、日本アイスクリーム協会によると、国内のアイス販売額は右肩上がりだ。０６年度は３５５８億円だったのが年々増加し、昨年度は４６４７億円。１０年間で３０％も成長している。同協会専務理事の小林景氏がこう言う。

「アイスクリームといえば子どもの食べ物というイメージがありますが、そうではない。少子高齢化で、最近は年配の方の消費が増えていて、とりわけシルバー層には高級品が人気です。そのうえデザートとして食べられるケースが多い。夏季に限らず通年消費されるので、結果、昨年度の販売額が過去最高になったというわけです」

　ミスドは、アイスの中に餅やクッキーを入れるなどの差別化を図る。また、ドーナツやパイなどと組み合わせたメニューもラインアップするという。




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