東京ディズニーランドで働く女性契約社員2人が、過重労働やパワーハラスメントで体調を崩したとして運営会社のオリエンタルランドに約755万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、千葉地裁で開かれ、オリエンタルランド側は請求棄却を求めました。

　訴状によりますと、原告2人のうち29歳の女性は、2015年から重さ10〜30キロの着ぐるみを着てショーなどに出演。去年1月、腕に激痛が生じ、「胸郭出口症候群」と診断されたのちに労災認定を受け、現在は休職しています。

　また、38歳の女性は、2013年以降5年以上にわたって複数の上司から「病気なのか。それなら死んじまえ」「30歳以上のババアはいらねえんだよ」などの暴言を受け、心療内科に通院することになったとしています。
　
　13日の意見陳述で2人は、「何度も労働条件を変えるよう訴えたが、会社の姿勢は変わらない」「業務内容を外部に話してはいけないので我慢するしかなかった」とそれぞれ訴えました。

　過重労働などを訴える女性(29)「私はけがで休職しましたが法的に職業病と認められても働き方は何も変わっていません。守秘義務として労災と認定されるまでは医師に業務内容を話すことも止められていました」「私の好きな、皆さんに愛され求められる業務が、少しでも長く働きつづけれられる環境へ変わることが願いです」

　パワハラなどを訴える女性(38)「私はこの仕事が大好きで、相変わらずディズニーの世界が大好きで、この先もずっと続けて行きたいと思っています。そのために現在も続いているいじめをなくし、安心して働ける職場になってほしいと願い今回裁判に踏みきりました」


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